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1980年代半ば、日本向けに造られたプレミアムバーボン【オールド エズラ 15年】が発売され、高い評価を受けました。それは当時の輸入元『廣屋インターナショナル』が造らせたもので、オーエンズボロにある旧メドレー社の原酒を使ったものでした。 ところが1991年、当時【エズラ ブルックス】を造っていた『グレンモア社』は大手の傘下となり、【エズラ ブルックス】の蒸留所はオーエンズボロからルイヴィルへ。それに伴なって【オールド エズラ】は終売となりました。 さらに日本では、輸入元であった『廣屋インターナショナル』がその権利を『富士貿易』に譲渡。月日が経って【オールド エズラ 7年】や【オールド エズラ 12年】は生産されて輸入されるようになったものの、日本向けの【オールド エズラ 15年】の生産は行なわれませんでした。 そこで『廣屋インターナショナル』が輸入を行なっていた当時の【エズラ ブルックス】担当者が『富士貿易』に移動し、現在【エズラ ブルックス】の瓶詰め・販売をしている『ディヴィッド・シャーマン社』に再び【オールド エズラ 15年】の製造を依頼。そしてこの度、本数限定で生産・輸入が始まりました。 現在はセントルイスで瓶詰めが行なわれている【オールド エズラ 15年】は、以前の物と比べると正直あっさりとした感覚が感じられます。これは気のせいなのかも知れませんが、以前のものほど感動しないというのが、正直な感想です。 もしバーとかで飲む機会がある時には、輸入元を確かめる事をお薦めします。輸入元が『廣屋』または『廣屋インターナショナル』の物が以前の物。おそらくバーボンとしてはかなり高めな値段設定となっているはずでしょうが、こちらを飲む事をお薦めします。輸入元『富士貿易』の物でも一般的には満足出来ますが・・・。 どちらにしろこのプレミアムバーボンは、ストレートでチビリチビリと飲みたいですね。
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