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1946年に発売されたバーボウイスキー【エンシェント エイジ】 名前の意味は直訳すると『古き良き時代』となりますが、歴史の浅いアメリカでは『西部開拓時代』を意味します。 【エンシェント エイジ】が造られている蒸留所の歴史は古く、1849年にフランクフォートに移住してきた《ベンジャミン・ハリソン・ブラントン》氏が1865年に建てた蒸留所が前身。買収劇の中で『スタッグ蒸留所』『ブラントン蒸留所』と名前を変え、1969年に『エンシェントエイジ蒸留所』に。さらに1999年に『バッファロートレース蒸留所』と名前が変わり、現在に至っています。 『バッファロートレース蒸留所』で蒸留された原酒は、熟成庫で4年間寝かされます。そこでマスターディスティラーの手によってテイスティングされ、特に状態の良い原酒は、『H倉庫』と呼ばれるウエアハウスに移されます。『H倉庫』は、1年を通して温度のバランスが均一化されているウエアハウス。そこに移された原酒は丁寧に、さらに3年〜6年の再熟成期間を経て、シングルバレルバーボンウイスキー【ブラントン】の原酒となります。 『H倉庫』へと選ばれなかった原酒は、ケンタッキーストレートバーボンウイスキーとしてアルコール度数40度(80プルーフ)に調整され、写真(上)のスタンダードバーボン【エンシェント エイジ】としてボトリングされて出荷されます。 【エンシェント エイジ】は、ライトでクセが無く、飲みやすいスムーズな喉越しが特徴。原材料の配合は【ブラントン】と同じなので、質の良いバーボンと言えるでしょう。発売当初からの人気は変わらず、現在もアメリカで順調な販売実績を上げているスタンダードなケンタッキーストレートバーボンウイスキーです。 写真(下)は、長期熟成品の【エンシェント エイジ 10年】 86プルーフ(43度)に調整されたフルボディータイプの【エンシェント エイジ 10年】は、力強さの中にまろやかさを兼ね備えている非常に飲みやすいバーボンで、値段のわりには楽しめるバーボンのひとつです。 ところで、この【エンシェント エイジ 10年】の原酒。これはスタンダードの【エンシェント エイジ】と同じ物をさらに長期熟成させた物なのか、それとも『H倉庫』で本来【ブラントン】として熟成されていた物をブレンドして、度数調整してボトリングされた物なのか・・・そこは現在調べています。調査結果はこちらに更新しますので、ご了承ください。また、その真実を知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひとも情報をお願い致します。 肩の力を抜いて、普段着のまま愉しみたいバーボンです。 |